ネットワーク基礎勉強会レポート Vol.1

benkyokai

IT業界(主にインフラ現場)での業務遂行には「最低限この程度は知っておかなければならない」と言われる技術があり、その中で最も基礎となるネットワークにおいて、これまで多くのエンジニアが「中途半端に理解している」と思われる個所(基礎)を徹底的に解説し、今後のITエンジニアとしての活躍に貢献したいと考えています。我が社のエキスパートが認定する試験を含め、全3回の「NW基礎勉強会」をレポートします。


1.今回のテーマと内容

今回のテーマは「ネットワークとプロトコル」です。

「ネットワーク」は聞きなれた言葉であり、おおよその意味合いとして「繋がり」「網状のもの」などを連想させるのではないかと思います。それは正解です。しかしながら、「ネットワークにはいくつかの種類があるが、ちゃんと言えますか?」と聞くと、殆どの受講生は回答出来ませんでした。また、「プロトコル」も聞いたことはあるかも知れないが、結局のところ何なのかわからない…と言った受講生が殆どでした。

この「中途半端に理解している状態」を解消する為に、今回はネットワークとプロトコルについて勉強しましょう。

1-1.ネットワークとはなんだ?

「『ネットワーク』とは、直訳すると情報網や網状組織という意味。2つ以上のもの同士をつなぎ“情報や資産を互いに共有しあう状態”を言う。」と切り出す講師に対し、受講者たちは「分かってます」と言った表情を浮かべていました。それもそのはず、現代においてはネットワークと言う言葉が浸透しており、Internetを利用したことがないと言うエンジニアは存在しないからです。

ところが、「皆さんエンジニアである以上、さすがにネットワークはご存知ですね。では、幾つかの種類があるのですが、ちゃんとネットワークの種類と内容を言えますか?」と講師が受講者へ問いかけると、「え?種類?」「そんなに沢山のネットワークってあったっけ?」と言った様子。講師は「うんうん」と頷き、ネットワークの種類と利用目的を説明してくれました。

①LAN(LocalAreaNetwork):狭い範囲(ローカル)の敷地内で構築されるネットワーク

②WAN(WideAreaNetwork):本社支社など地理的に離れた地点にある機器同士をつなぐネットワーク

③イントラネット:企業内ネットワークのように特定の管理主体によって管理されているネットワーク、インターネットに対して内部(Intra)のネットワーク

④インターネット:ネットワークが相互接続されたネットワークのことを「インターネットワーク」という。様々なネットワークを相互接続し、誰でも利用できる世界規模のネットワーク

「あぁ、聞いたことあるし知ってる」と言った受講者の表情を見て、「これらを咄嗟に答えられないのは、それぞれの利用目的や構成をちゃんと理解していないからであり、その結果、障害が発生した場合の切り分けなど、後手に回ってしまうんです。プロフェッショナルである以上、瞬時に状況や構成を掴み、即座に問題の原因分析に入れるよう、しっかり理解しましょう」とネットワーク基礎の重要性を冒頭で気付かせていました。

1-2.ネットワークの構成要素

ネットワークとは「機器のつながり」である以上、構成要素として様々な機器があり、大きく4つのカテゴリ毎に具体的な説明が行われました。

  • ホスト:通信を行う端末
  • ルーター:異なるネットワークグループ状のホストが通信できるようにする装置
  • スイッチ:同じネットワークグループ上のホストと通信が出来る様にする装置
  • その他:セキュリティ関連機器(ファイヤーウォールやロードバランサー)HUB・ケーブルなど

 

改めてネットワークを構成する要素の説明を受け、「分かっていたけど正しく理解していない」と言う声が多く上がりました。講義では「単に説明を聞くだけ」ではなく、虫食い形式の講義用ノートを配布しており、説明を聞いた際には空欄へポイントを書き込むスタイルとしており、最終講義の認定試験では、この講義ノートと宿題からの出題が殆どとか。

受講者は認定試験に合格したいので、必死に書き込んでいる姿が「プロフェッショナルになるんだ!」と言う意思の高さが伺え、とても印象的でした。

1-3.プロトコルってなんだ?

「プロトコルとは、ルールの事です」と切り出した講師は、人と人とのコミュニケーションを例に挙げ説明し始めました。

「例えば、最大のコミュニケーションツールである言語、この言語が異なる人同士の会話は、非常に困難であり、通じないケースが多くあります。コンピューターの世界でも同様であり、お互いに理解する為に必要な手続きや手順などをルール化し、約束事としたものがプロトコルなのです」。非常にわかりやすい説明に受講者は大きくうなずき、プロトコルの必要性とその標準化がいかに重要なのか表情から見て取れました。

※講義ノートでは赤い文字の部分が空欄となっていて、受講者は説明を聞きながらメモを取っています。

1-4.ネットワークモデルとは

プロトコルを説明するにあたり、必要不可欠となるのが「ネットワークモデル」です。通信を行う際、「階層ごとに作業を独立させることができる」ことにより、他の階層に依存することなく作業を行う、すなわち「新しい機能を追加する」ことや、各階層の「作業を単純化」させることが可能になります。

この階層化されたネットワークモデルを「OSI参照モデル」と呼び、ISO(国際標準化機構)にて定められた、世界標準となる通信の階層化モデルの説明が始まりました。

OSI参照モデルの説明

講義では分かりやすく具体的な説明となっていましたが、、受講者は「覚えるのが大変だ…」と言った表情で一生懸命メモを取り、講義ノートが真っ赤になっていました。

1-5.代表的なプロトコル

ここまでの講義でかなりお腹が一杯な受講者でしたが、講義は終盤に入り「代表的なプロトコルの説明」として、エンジニアとしいて聞きなれている「TCP/IP」の説明が行われました。

 

そもそもデータはパケット単位で通信されている説明や、TCPUDPの大きな特徴が図解されており、たとえ話を交えながらTCP/IPの説明を受け、受講者はとても理解した表情でした。

左図はパケット通信の概要説明で用いられたテキスト

 

左図は信頼性の高いTCPのシーケンス説明に使用されたテキスト

 

 

左図は速度重視のUDP説明に用いられたイメージ図

ここまでの説明で第1回ネットワーク基礎勉強会が終了しました。受講者はかなりの量の情報を詰め込まれ、たった2時間の講義でありながらとても疲弊し、技術を身につけると言う事の厳しさも学んだ様子でした。


2.次回予告

2回ネットワーク基礎勉強会は「IPアドレス」について重点的に講義します。

ラインナップ:
IPアドレスとは
IPアドレスのバージョン
IPアドレスの運用方法
IPアドレスの使い方

IPアドレスの知識を持っていないと、インフラエンジニアは勿論のこと、開発エンジニアとしてもプロフェッショナルには慣れない(と断言できる)ので、IPアドレス範囲・サブネットマスクの計算など、しっかり身につけましょう。


3.受講者の声と評価

今回の参加人数19、辛口の受講者アンケートでは、満足度が平均「95.5点」を獲得し、「講師が指名をしてくれるので受け身的でなく主体的に参加できる」「説明がわかりやすい丁寧だった」「練習問題も多かったので理解しやすかった」など、多くの評価を頂きました。

また、講義後に講師の元へは「とても楽しい雰囲気なので集中して講義を受けることができた」「学んだことが次の日の業務にすぐに役立った」など、受講者のもっともっと向上したいと言う意欲が報告されています。


4.勉強会で伝えたい事

今回、最も伝えたかった事は「基礎だからこそ中途半端な理解でいて欲しくない」と言う事です。

ネットワークやプロトコルを聞いたことがあっても、触れたことがあっても、本質的な部分が理解されていなければ、その先にある問題や課題をクリアする事が出来ず、プロフェッショナルとしての仕事ではなくなってしまいます。

プロになりたければ基礎を疎かにするな。
(誰の格言でもないのですが、これまでの経験上、常に奢らない様に意識している事です)

また、全勉強会を通して言える事ですが、基礎を身に付ける事はとても地道な作業です。しかしながら、努力はいつか花が咲き、飛躍的な成長に繋がります。「ITの技術は難しくて良く分からない…」などと諦めず、是非とも当勉強会へ参加し、私達と一緒に頑張ってみましょう。頑張る皆さんの事を私自身これからも全力でサポートさせて頂きます。

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