転職のタイミングについて解説!

転職するのに良いタイミングは、社会軸と自分軸の2軸で決まる!

福井克明(編集長)

編集長/取締役 本部長

転職に良いタイミングがあるかないか。結論から言えば、あります。ベストタイミングは社会軸と自分軸の両方が良い時期に転職することです。端的に言えば、社会軸が良い時とは、需給バランスが崩れ求人倍率が高い時期のことであり、自分軸が良い時とは現職(前職)で職務をやりきって成果が出て評価が高い時のことです。この2軸をきちんと理解して転職しようとする人が少ないので、今回はそこをまとめてみましょう。特に自分軸の方は、誤解が多いと言うか勘違いしている人が多いので丁寧に分解してみようと思います。


1.社会軸から見た転職のタイミング

社会軸というのは、自分の状況を一切無視した社会の動きとしてのタイミングです。分かりやすい話しで言えば、景気が好況で求人倍率が高いのかそれとも逆で低いのか、つまり人手不足で売り手市場なのかその逆で買い手市場なのか、という社会全体の情勢がひとつ。それから、社会の動きの中でも特に自分が進もうと思う業界、もしくは就こうとしている職種の好不況・求人倍率がもうひとつです。

1-1.景気変動/求人倍率から見るタイミング

景気が良いか悪いかは1年中ニュースでもやっていますし、求人倍率などは常に発表されていますので容易に把握できます。好景気などで求人倍率が高い時(売り手市場)は、総じて企業間での人の採り合いとなりますので提示される給与が高めです。また、売り手市場の際には人手が足りてない訳ですので、本来ならば受からないような企業にもやや受かりやすく、本来ならば経験者でしか入れない業種や職種にも未経験で入れたり、全面的に条件が良化します。ですので、好景気の売り手市場こそが転職の好タイミングであることは間違いがありません。

1-2.業種・職種の需給バランス

景気とほぼ連動するものの、時折、重要な指標になるのが特定の業種や職種における求人倍率だけ、社会全体の景気と関係なく高かったり低かったりすることがあります。つまり職種限定で需給が逼迫することがある、ということです。社会全体でIT化が加速しているこの20年間の「ITエンジニア」はその良い例で、景気が悪かろうと一定以上の需要(採用枠)はありましたし、リーマンショックの後ですら一部範囲のITエンジニアは枯渇していました。(もちろんリーマンショック直後はITエンジニアの需要も相当数減りましたが他職種よりはうんとマシでしたし、ショックからの回復も他業種よりかなり速かったです)

もっと身近で分かりやすい例で言えば、今後、東京五輪と大阪万博という国家を上げての大イベントが控えていますので、警備会社の採用意欲は高く、本来ならアルバイトや契約社員しか採用しないようなポジションであっても、人手があまりに足らないので応募者が増えるよう正社員で募集を出す企業もあります。受かりやすさで言えば、今が一番受かりやすいでしょう。今後、景気が多少悪化しても絶対数が必要な訳ですから需給バランスは変わらず高いということになります。

1-3.需給のバランスこそが全ての条件を緩和する

結論、社会軸で見た場合、社会全体であれ職種限定であれ求人倍率が最大のポイントになります。求人倍率が高い(=売り手市場、=需要過多である)ということこそが、選択肢も広がり、受かる企業の数も増え、提示される給与条件等も含め、全てが良化する原因となるという訳です。転職に需給バランスは大事なのです。たった1社とのご縁とは言え、そのご縁のある会社が変わってくるということです。


2.自分軸から見た転職のタイミング

一方で多くの転職者は社会軸よりも自分軸を転職タイミングとする人が多いです。一部は社会軸の勢いに乗ってとか、周りで転職して収入が上がったという人が多いのでという転職動機も見かけますが、自分軸で転職を決意している人の方が圧倒的に多いです。社会のことよりも目先の自分のことの方が身近であり、かつ重要であるから当たり前と言えば当たり前なのですが、その自分軸の持ち方や理解の仕方に誤解があったり、あまり感心できないパターンが散見されます。

2-1.年齢的タイミング

まず自分軸で最も頻繁にキーワードになるのが年齢的タイミングです。女性のライフイベントに伴うものや、30歳、35歳、40歳など一般的にその年齢を超えると転職が一段難しくなると言われている「節目」の年齢をタイミングにする方が多いです。もちろん、いずれも大事なことであり、いずれも事実でもあるのでそれはそれで良いのですが、これをメインの動機に持って来てしまうと、社会軸に目が行かなくなったり面接官に魅力的な人物だと思われないことが多いです。なので、年齢軸は思考の中では結構優先順位高かったり、転職を考えるきっかけにはなりがちですが、人に話す時には2番手以降の動機に。転職すると決まったなら、年齢的にいつが良いの議論はあり得ますが、転職理由にはなりえないという当たり前のことを踏まえることが肝要です。

2-1-1.20代女性の今後のライフイベントとの兼ね合い

結婚するのは何歳になっても出来るというのは男女ともに同じですが、やはり女性の場合、こと出産となると一般的には限界年齢と言われるものがありますし、またごく一部の例外的な方を除いては出産前後に一定期間のブランク(産休・育休)を取らざるを得ないのが実情でしょう。なので、自分で決めているある縁例までには結婚・出産をしたいので、転職直後に休職とか失礼な展開にならないためにも今のうちに転職を、という考え方は至極まっとうですし、理解もできます。しかしながら、これも中心の動機や、タイミングを決める決め手とは成りえないです。

2-1-2.男女共通30歳・35歳・40歳の節目との兼ね合い

女性のライフイベントですらそうなのですから、男女共に30歳・35歳・40歳という節目の歳を迎えたからなどという転職タイミングはありえません。よく、人事コンサルとか転職サイトなどが扇動的なデータとコピーで騒ぎますが、実態はそれほど重要なことではないです。確かに、30歳まで、35歳まで、40歳までという節目ごとに求人数が減って行くのは間違いありません。世の常として、若い人を育て長く働いてもらいたいと思うものですし、同じ高スキルならば若い人の方がと考えるのも当然ですので、求人総数は年齢と共に減っていきます。これは事実です。そして、何らかの年齢的条件や希望を企業が記載する際に、30歳・35歳・40歳という5歳レンジの節目をもって求人を区切るのも自然なことです。なので、そんなことは言われなくても分かっている当たり前のことです。国家資格の受験資格などであれば明確に何歳までという条件があることもありますが、企業の採用において何歳までなどというのはひとつの目安に過ぎず、スキルや人物面さえ見合っていれば何歳か過ぎても、極端な話10歳オーバーしても採ってもらえることはあります。なので「私も35歳くらいになりましたので転職するなら今かな」というセリフは結構お馬鹿に見えるセリフなので気をつけましょう。

2-1-3.大きなスキルチェンジを伴う場合

以上のことから分かるように、自分が幾つになったから、という「年齢によるタイミング」は実はそれほど大きな決め手にはならない(決め手になることはあっても他人に言うようなものではない)ことはお分かり頂けたかと思います。ただし、大きなスキルチェンジを伴う転職であると、年齢によるタイミング決定というのはあり得ると思います。大きなスキルチェンジを伴う転職の場合、社会人共通の常識部分以外はほぼ全て新人として一からの勉強になりがちです。職種にもよりますが、一人前になるまでに3年・5年、場合によっては10年を要することもあるでしょう。その一人前になるまでの期間と、自分のライフイベントや節目の年齢を照らして、だから今、というのはあり得ると思います。

2-2.現状の成果や評価から見たタイミング

自分軸の中で最も重要なのは現職(前職)における自分の成果や評価です。ただ、この最も重要な点について誤解している転職者が大半です。分かりやすく言えば、成果が出ないから、評価をされないからという理由で転職をする人が多すぎるということです。転職に最も適したタイミングというのは、成果が出ている時、高い評価をされている時です。それでも嫌なら、もしくはそれでも何か得たいものを得られないならば、致し方なく転職というのが本当のベストな転職と言えます。

2-2-1.転職とはそもそもネガティブなもの

まず大前提として転職というものはネガティブなものだということを忘れてはいけません。何か不満があったり、何か手に入らないものがあるから転職する訳ですから当然です。しかし、ここも受け止め方や話し方に気を付けないと、採用する側からするとただの会社批判に聞こえたり、もしくは今は自社に入ってくれても同じような理由でまた転職するだろうという推測を喚起します。ある程度のネガティブ要素があることは不文律というか暗黙の了解ではありますが、それが全面に出てしまわないように留意する必要がありますし、話し方以前の問題として、転職を考えてもいいタイミングを間違わないようにしましょう。

2-2-2.ポジティブを証明する最低限は現職(前職)での自身への評価が高いこと

ネガティブ要素をあくまでも環境の問題であって本人はポジティブだと証明するには、やはり現職(前職)で成果が出ていて、評価が高いことが一番です。成果が出ない、評価されないという理由で転職する人は、自分のやるべきことをやっていないにも関わらず環境のせいにして次の環境を求めているように見えがちです。もっと言えば、頑張って成果を出したり評価をされたりすれば、現職(前職)での景色も違ってきたはずで、それでもその会社の何かがどうしても嫌であったり、何かに困っていたり、何か得られないものを得たくて転職する。これが一番正しい転職の発想でありタイミングです。その場合に限り、転職と言う本来ネガティブなものが相手にポジティブに見えるということです。余計なことかもしれませんが、成果が出て評価されているのに転職したいなどということ自体がそもそも少ないのです。そういう自分になれたら、今の会社、結構みんな好きなものです。

2-2-3.仮に評価が低くとも、どこまでやったかの取り組み内容が重要

しかし、成果を出せ、評価を上げろ、と言われても到底それが叶わないような劣悪な環境も残念ながら世の中にはあるにはあります。そこで評価されるまで頑張り続けるというのも不毛な期間と言えなくもないです。そういう環境に当たってしまった場合には第三者が聞いて、そこまで良い取り組みをしたのに評価されないというのは大変ですねと同乗されるくらい何かを真剣に取り組んでみましょう。良い取り組みを徹底してみれば、もしかすると劣悪な環境下でも評価を受けることもあるでしょうし、それでもダメなら転職タイミングと捉えて良いと思います。そのプロセスを話すことで、あなたの転職がネガティブな理由ばかりでないと分かってもらえると思います。


3.まとめ

結局、転職に最適なタイミングとは「社会軸が良好であり、自分軸でも聞いた人(多くは面接官)が納得できる状態まで現職(前職)でやり切ったタイミング」ということです。この二つがそろった時に、あなたの転職における最大可能性を引き出せます。年齢の観点などは補足事項にすぎません。

もちろん、両方がそろわなければ絶対にダメだということはありません。少なくとも社会軸は自分の努力ではどうにもならないですし、自分軸の方にも限界があることもあります。年齢だけを理由に転職してはいけないという法律もなければ、それでも採ってくれる企業もあります(今は超のつく売り手市場ですし)。

ただ、こういう前提を踏まえた上で考え、できるだけベストなタイミングに近づけるよう努力はしてみるべきですし、仮に何も揃わないが転職をする場合には、自分勝手だとは思っているとそれを認めた上で、根拠は薄くとも今回だけはどうしても転職したいので頑張りますという姿勢を見せることが最低限と言えるでしょう。皆さんがベストのタイミングで、最良の職場に出会われることを祈っています。

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