システムエンジニアを目指そう!

システムエンジニアになるには?未経験者が取るべき資格と転職先の3つの条件

IT業界未経験だけど、なれるものならシステムエンジニアになりたいと思っていませんか?

実はいま、多くの方が未経験からシステムエンジニアへの道を歩み始めているという現実があります。そう、未経験からでもなれるのです。

世の中はまさにIT化が加速しており、IoTやAI、ブロックチェーンといった注目ニュースにも事欠きません。大学生の人気職種ランキングにおいても、プログラマーやシステムエンジニアが上位にランクインしてきています。しかし新卒の大学生ならともかく、既に社会人となりITとは無縁の職種に就いている方々は、「システムエンジニアになりたい!」と思っても、その道筋が全く見えないという人が多いようです。

ここでは、全くの未経験からシステムエンジニアを目指す場合の良い方法と留意点についてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

1.未経験者でもシステムエンジニアになれる理由

まず、IT業界未経験者であってもシステムエンジニアになることは可能です。なぜなら、実はいま多くのIT企業が未経験募集を始めているからです。

大手のシステムインテグレータ(Sier)や日本を代表するIT企業などは理系の学生か経験者のキャリア転職のみに限られていることが多いですが、そうでない企業は続々と未経験者を求めています。それだけシステムエンジニアが不足しているのです。もともと需給は逼迫していましたが、更にもう一段加速しています。

その実態を数字で見てみましょう。

たとえば、大手転職サイトを例に取ると、本日(2018年3月12日)現在、掲載されている全求人が10,867件、そのうちITエンジニアと括られた職種(システムエンジニアやインフラエンジニア等、IT業界全体のエンジニア)の求人が1,439件あります。更にその1439件のうち25.9%にあたる373件の求人が「未経験者歓迎」になっています。日本の全ての求人の13.2%はITエンジニアの求人であり、そのうち4社に1社は未経験者でも受けに来ていいよ!と言っているわけです。

つまり、市場の温度感的には今かつてない水準でシステムエンジニアが不足している(=採用したいと考える企業が増えている)からこそ、未経験でもシステムエンジニアになることができるということです。

2.システムエンジニアになるためのキャリアアップ例

IT人材の未経験者募集が増えてはいるものの、入社後すぐにシステムエンジニアになれるわけではありません。未経験者がシステムエンジニアになるには、ロースキルな現場の一員として経験を積みキャリアアップしていく必要があります。具体的には下記の図のようなイメージです。

 

 

システムエンジニアになるためにはテスト工程やプログラミング、要件定義や設計業務のスキルを磨く時間を含めて、おおよそ5年以上の経験を積むことになります。

実際に私の周囲でも、続々と異業種からシステムエンジニアを目指している人がいます。元自動車のディーラーの営業マン、元美容師、元学習塾の教員、本当に様々な職種からIT業界へと入ってこられています。一人の例をご紹介しましょう。

異業種からシステムエンジニアを目指して転職したAさんの例

Aさんは元々、携帯電話販売の仕事をしていました。スマホが主流となり続々と新しい技術の採用、新機能が導入されていく時代の潮流を肌で感じながら「全てのことがIT化、IoT化していくのなら自分が作る側に回ってみたい」と思うようになったのです。

29歳になったある日、帰宅してから大手転職サイトを開いてみてびっくりしました。ITのような専門領域にも想像以上に「未経験者応募可」の求人がたくさん出ているからです。ささっと見比べて、数社に応募します。5社の面接を受け、3社では落ちましたが、2社から内定が出ました。より社員教育に力を入れていそうな企業を選び、入社します。

最初はテスト工程というロースキルな現場に一員として配属されます。その中でも誰よりも頑張って成果を出し、平日の終業後や土日に猛勉強もして、1年目でITパスポートと基本情報技術者試験とjavaのbronze資格を取ります。それが認められ、2年目からはプログラミングに携わり、現在5年目。今はまだプログラマーの域を出ませんが、来年か再来年には無事システムエンジニアになれそうです。

3.未経験者が面接を突破するための方法

未経験でシステムエンジニアになることができると言えども、面接を突破するのは少し大変です。誰でも簡単に採用される訳ではありません。会社は「未経験でも受けに来てもいいよ」と言っているだけで、「未経験者が一番欲しい」わけではないからです。そんな未経験者が面接を突破するためのお薦めの方法があります。

  • 資格を取得する

エンジニアは生涯勉強の必要な職種です。何年経験を積んでも、毎年毎年新しい技術や新しいバージョンが出る。それをキャッチアップし続けなければなりませんので、『勤勉』というキーワードなくして成功するのは非常に難しいのです。つまり『勤勉さ』をアピールできる第一の方法として推奨できるのが「資格取得」なのです。

IT資格を既に取得している、もしくは取得まではしていないが具体的な計画のもとに既に猛勉強している、と答えられることが強い武器となるのは言うまでもありません。情熱とか誠意というのは言葉ではなんとでも言えますが、それを鵜呑みにする面接官は少数派です。「どうしてもシステムエンジニアになりたい!」という熱意を伝える一番の方法は、既に努力をしているという事実を提示することです。

もしくは、過去の経歴の中でも、勤勉さをアピールできるエピソードや取り組みを強調して整理するのも良いでしょう。資格を持っていなくても、資格を取得するために猛勉強を開始していることを伝えるのも有りです。何れにしても、成果や努力によって『勤勉さ』を分かってもらうことが大切です。

「未経験からシステムエンジニアを目指すにあたり、あなたは今なにか頑張っていますか?」という面接官の問いに、「まだ何もやっていません」と応えるほど情けないことはありません。なので、資格の勉強は今すぐにでも始めた方がよいでしょう。

4.システムエンジニアになるために取るべき資格

前述した通り、システムエンジニアになるためには面接を突破しなければいけませんが、そのための第一の方法が「資格取得」です。

具体的には2つの資格がお薦めです。

  • ITパスポート(推奨)
  • 基本情報技術者試験

この2つの資格は初心者でも勉強をすれば理解できる範囲のレベル感で、かつ広く浅く出題されますので、入社後にどんな方向性のキャリアを積む場合にも無駄になりません。どちらも初心者向けではありますが、よりお薦めしたいのはITパスポートです。基本情報技術者試験に比べレベルが簡易で短期間で学習できますし、基本情報が年に2回(4月・10月)しか試験を行わないのに対し、ITパスポートは毎月複数回も試験があります。しかも合格率も毎回50%前後と高く、情熱を示す手段としては、非常にお得感があります。

4−1.ITパスポート合格までに必要な勉強時間

私はITパスポートの学習をしている人を100人以上見てきていますが、合格までの勉強時間は、大学生や大学を出てから数年以内の「暗記のための脳の使い方」から遠ざかっていない人で50時間前後、アラサーの社会人で100時間前後が目安になると思います。パソコンすら触ったことがないというレベルの方だとあと50時間ほど必要かもしれません。

今の異業種でのお仕事がどれほど忙しいかによって違ってきますが、システムエンジニアになりたい!と思ったならば、その覚悟も含めて平日2時間ほどの学習時間を確保されることをお薦めします。そこに土日のいずれかで5時間ほどのまとまった時間が確保できれば、遅くとも2か月以内には合格できることになります。期間的にもモチベーションが保ちやすいのではないでしょうか。

4−2.お薦めの参考書

よく「お薦めの参考書はありますか?」と聞かれるのですが、正直よほどひどいものでなければどれでも良いというのが正直な意見です。ITパスポートはIT業界の国家資格でかなり簡単な部類のものですので、きちんと時間を確保して勉強すればどの参考書を使っても合格できる難易度だと思います。それでも敢えて1冊挙げてくれと言われれば、下記の参考書がお薦めです。

タイトルがいいですよね(笑)。

「共通キャリア・スキルフレームワーク」の中の、すべての出題分野を網羅しており、 イラストや図解も多く初心者でも理解しやすいです。さらに出版社のホームページから音声がダウンロードでき、著者による解説講義がついています。一人でこっそり勉強を始めると、とかく文字だけに対峙することになりがちですので、音声がついているのは良いと思います。

これは本書に限ったことではなく、ITパスポート参考書の多くに共通する特徴ですが、1冊で簡易に合格を目指すコンセプトなので、一部の過去問題などは参考書に載っていないことがあります。合格点が600点/1000点ですので、そういう細かいことは気にしないでやってみましょう。

5.未経験者がこだわるべき転職先の3つの条件

空を見上げた図

大手のシステムインテグレーターやCM等で有名なIT企業のエンジニア職には未経験者の募集はほぼ存在しません。しかし、客先常駐型のシステムエンジニアサービス(以下、SES)企業では、未経験でも面接を受けられる企業が多いのです。そのような企業に応募すれば、間違いなく数社は反応があるのです。未経験からシステムエンジニアになる場合、選ぶべき企業の条件が大きく3つあります。

  • 客観的で公平な評価制度があること
  • キャリアナビゲーションの視点を持っていること
  • 営業力が長けていること

一つずつ見ていきましょう。

5−1.客観的で公平な評価制度があること

1つ目は、客観的で公平な評価制度があるのかということです。

実はSES企業にはこれがしっかり存在していない企業が非常に多いのです。明確な目標を持たされることもなく、現場で少し頑張ったからと言って頑張らない人との評価の差もなく給与も変わらないということが日常茶飯事です。制度がないのでどうやって頑張れば給与が上がるのかすら分からず、時間経過とともにモチベーションも低下します。

だからこそ、応募したIT企業の面接では、必ずこの「評価制度があるかどうか」を確認して下さい。未経験から採ってもらうのだからと弱気になって遠慮してはいけません。この評価制度こそが、あなたの自己成長エンジンになるほど重要なのです。

5−2.キャリアナビゲーションの視点を持っていること

2つ目は、その企業がキャリアナビゲーションの視点を持っているかどうかです。

つまり、いつまでも同じ現場で同じフェーズの仕事ばかりさせないということです。未経験者がロースキルな現場に入り、のちにミドルスキル・ハイスキルへとステップアップしていくことは難しいものがあります。職場は、学校ではないのです。

だからこそ、企業としてのポリシーを確認する必要があるのです。未経験から入った場合の5年後、10年後のキャリアデザインをどう捉えているのか、どうやって仕事のフェーズを上げてくれるのか、そこに納得感がなければいけないのです。

先に入社した未経験者の方の具体的な話を聞くのは効果的です。できればたった一人のスター選手の成功物語ではなく、大多数の社員がどうなっていくのか、その比率なども含めて具体的にヒアリングする必要があります。またそこに納得感のある回答ができるSES企業には、往々にしてきちんとした評価制度がある可能性が高いのです。

5−3.営業力が長けていること

3つ目はその企業の営業部の営業力が長けていることです。

顧客を説得して本人がやったことのないひとつ上のフェーズに上げてくれる営業力を備えている必要があり、未経験者をシステムエンジニアとして大成させるポリシーの企業は、営業力の醸成が重要課題となっているのです。この辺りは、営業とエンジニアがいかに連携しているか、どれくらい営業の重要性を会社が語っているかをチェックする必要があります。

これら3つの条件を満たしているSES企業を見つけることができれば、あとはその企業から内定をもらえるよう全力で立ち向かえば良いのです。

6.採用後の資格の重要性

エンジニアが仕事をしている写真

採用されたのちにも、実は資格が重要になってきます。ロースキルからミドルスキルへステップアップするのが難しいというのも先述の通りですが、いくら企業にポリシーと営業力が備わっていても、やったことのない者にステップアップできる環境を提供してくれるようなありがたい現場には、多くのSES企業から多くのエンジニアが提案されます。

いずれのエンジニアもそのフェーズをやったことがない人ばかりです。資格を持っているかいないかが、ジャッジの分かれ目になることは非常に多いのです。人柄で勝負ということもなくはありませんが、そもそもキャリアシートの段階でお呼びも掛からない可能性が高いのです。

以上のことから分かるように、未経験からITエンジニアに転職するにあたり、非常に重要なファクターに資格取得があり、つまりは勤勉な人でないと向かないということになります。そもそもシステムエンジニアの仕事は、10年、20年と経験を重ねてベテランの域に入ってなお、毎年のようにリリースされる新バージョンのキャッチアップなどが付いて回るし、技術革新の先頭に立って常に勤勉さを要求されます。それはエンジニアに限ったことではなく、全ての職種においても同様のことは言えますが、特にシステムエンジニアはそれが顕著で、勤勉でないのに上流に立ち、常に必要とされながら充実したビジネスライフを送ることは難しいのです。

7.まとめ

もうお分かりだと思いますが、未経験からシステムエンジニアになりたいと思ったなら、まずやるべきことは求人情報を漁ることではなく、ITパスポートの勉強を始めることです。

システムエンジニアを目指す場合でも、最低限のネットワークインフラ系の知識も必要になるからです。また、本気で勉強を始めることで、そこに出てくる用語や仕組みなどに囲まれて人生を歩むことが自分に向いているのか否かも、感じることができます。あなたの適性度が、IT業界に入る前の異業種在職中にテストできるわけです。

高校時代の物理とか世界史とか、教科書を読むだけでつらくなる科目がありませんでしたか?資格の勉強も始めずにシステムエンジニアになるということは、物理の教科書も読んだことがないのに物理学者になろうとするのと同じことで、適性リスクが高すぎるとすら言えます。

まずは本屋さんに資格の参考書を買いに行き、明確なターゲット日を決めて学習計画を作り猛勉強を始めることです。その学習に嫌悪感がなく、かつ一定の目途が立ってきたら受けるべき企業探しを始めるといいでしょう。

ちなみに、未経験からシステムエンジニアに転職する際には転職エージェントを使わないことをお薦めします。もちろん、エージェントには沢山の企業情報があり自分に適した企業を一緒に探してくれるというメリットはあります。しかし、全くの未経験で、大成するかどうかも分からない人材に100万円以上にもなる紹介料を払ってまで採用しようという企業は少ないのです。「直接応募ならチャレンジさせてあげても良いが、エージェント経由であれば見送ろう」という会話は、実はIT企業の人事部におけるよくある会話なのです。選択肢を広げるつもりで、却って選択肢を狭めることにもなりかねないリスクがあります。

いずれにせよIT業界そのものは、内需が縮小し続ける今後の日本社会において、相対的に環境の良い業界ではあります。その業界において手に職をつけるという選択は、人生を豊かに生きるためのかなり有望な選択肢です。未経験から見事内定を勝ち取り、ロースキルに留まり続けるリスクを勤勉さと会社の制度で乗り越え、晩年まで必要とされ続けるシステムエンジニアとして人生をまっとうする人が増えることを祈っています。

【注】ITエンジニアとシステムエンジニアの違い

システムエンジニア(SE)とは、システムやソフトウェアの「設計」等に携わる技術者のことを指します。設計は出来ず、それより下のフェイズ(構築経験・開発経験)しかないプログラマー(PG)に対して、その上位スキルを持った人たちの呼称です。ちなみに和製英語で、海外では通じません。

一方、ITエンジニアという言葉は、こちらも和製な上に、定義が曖昧です。一般的には、SEやPGも含めた「IT領域にまつわる全てのエンジニアの総称」的に用いられることが多く、SE・PG以外でいえば、ネットワークエンジニアやインフラエンジニア、データベースエンジニアや組みこみ系エンジニアなど広範囲な職種が全て含まれます。

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